「130以上は血圧高めだから、念のためクスリを飲んでおきましょう」

優しそうな医者にそう言われて、降圧剤を服用している人はかなり多いと思います。

私は降圧剤で無理やり血圧を下げるのは、かえって病気を誘発すると考えています。

なぜかって?

血圧の数値というのは、その時点で、その人の頭のてっぺんからつま先まで

全身に血液を巡らすのに必要な圧力だからです。

必要な圧力を下げるということは、血液が末端まで行き渡らない可能性がありますよね。

もし血圧が低くて、心臓より高い位置にある頭に血液が届かなかったらどうなるでしょう。

赤血球が運ぶ酸素・栄養(ブドウ糖など)が足りなくなります。

これは細胞にとって、とてつもなく致命的なダメージです。

 

細胞というのは、血流がない状態が続くと硬く冷たくなります。

循環せず、よどんだ血液はどんどんドロドロになり、血管を詰まらせる原因になるのです。

これは肩コリや首コリ、片頭痛やめまいなどの症状になって表面化し、

最悪、脳梗塞で死亡する危険もあります。

頭がどんよりボーっとするという人は要注意です。

活性酸素化した血液が脳細胞を侵している可能性があります。

血圧が下がることが、全身に血液が巡ることではないと認識してください。

 

では血圧の値はどう受け止めるべきなのか?

血圧をはからないのが一番です!…が、それを言っては身もふたもないので、説明します。

 

一つ目は、血圧の値が高ければ高いほど動脈硬化が進行しているということを知りましょう。

つまり、血管が老化している。血管に柔軟性がなくなっているともいえますね。

硬いものは衝撃で壊れます。軟らかいものは衝撃を吸収し壊れにくい。

固体である氷は砕けますが、液体である水は壊せません。そういうことです。

 

二つ目は、ベストの血圧は人によって違うので、基準値を気にしても無意味だということ。

先述の通り、その人の全身すみずみまで血液を巡らすのに必要だから、

ポンプである心臓が圧力を上げているのです。

血圧は自律神経が必要に応じて調整してくれているので、相応な日常生活を過ごしていて

降圧剤を飲んでいないから突然血管が破裂するなんてことは考えにくいのです。

 

とはいえ、動脈硬化が進行するといずれ血管にも限界が訪れます。

そのためにできることは、血液をサラサラにするクスリを飲むことではなく、

血管の修復、若返らせることです。

動脈硬化が解消されれば、血圧もその人の適正値に勝手に落ち着きます。

私が糖尿病と診断されたとき、血圧は160を超えていましたが、

食の見直しや運動で克服した今となっては120~130に落ち着いています。

もちろん降圧剤は使っていませんし、減塩もしていません。

糖尿病に至った原因である蓄積された老廃物をデトックスし、動脈硬化が解消されたのだと思います。

 

ですから、クスリを売りたい医者に不安を煽られるがまま鵜呑みにせず、

依存心を捨て、自分の頭で考えてみましょう。

それが正解でなくてもいいのです。

自分なりに頭をフル回転させて仮説を立てる行為が、脳細胞を劇的に活性化させます。

 

医者は「病気」のことには詳しいですが、「健康」には笑えるほど疎いのです。

自分を治せる最高の医者は自分だけなのだということに気づいてください。

そして、脳細胞の酸化を解決してくれるのは水素だけということも頭の片隅に覚えておいてください。