近年の研究によって、がん、脳卒中、動脈硬化、認知症、パーキンソン病などの重大疾患の要因に、
体内で過剰に産生された活性酸素による『酸化ストレス』であることが明らかになりました。
酸化ストレスを抑制する抗酸化物質の研究の過程で大きな注目を集めたのが水素です。
水素は他の抗酸化物質と異なり、特定の受容体(レセプター)を介さず体内に浸透し、
細胞や遺伝子を傷つける強力な酸化作用を持つ悪玉活性酸素ヒドロキシラジカルに直接反応し、消去するのです。
老化やがん、脳卒中、動脈硬化、認知症などの疾患の背景に『酸化ストレス』が関わっていることはよく知られています。
知らなかった人はここで知ってください。いまや医療研究でも常識です。
酸化ストレスは、体内に発生した過剰な活性酸素が細胞を傷つけて錆びつかせる作用です。
もともと活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスを強力な酸化作用で撃退する重要な存在です。
しかし、過剰に産生された活性酸素は自らの身体をも攻撃してしまう悪玉活性酸素となります。
悪玉のヒドロキシラジカルは強力すぎる酸化作用で遺伝子を傷つけ、老化や重大疾患の原因となっています。
こうした酸化ストレスに対し、ビタミンC、Eやポリフェノール等の、身体を守る抗酸化物質が注目されましたが、
善玉を含めたすべての活性酸素に同様に作用してし、必要な免疫活動まで阻害される点が問題でした。
水素の抗酸化作用は、凶悪な悪玉活性酸素ヒドロキシラジカルのみを消去するという点が画期的です。
県立広島大学・三羽教授の研究室において、発生させたヒドロキシラジカルに水素水を投与して、
水素投与前後のヒドロキシラジカルの量を測定したところ、
水素によって投与前のヒドロキシラジカル総量の63%が消去されたことが検証されました。
このことから、人体内でも水素が活性酸素から遺伝子を護る可能性が示されました。
さらに、水素が細胞内の活性酸素を抑制するか検証するため、
脂肪細胞に紫外線を照射して細胞内に活性酸素を発生させ、41℃の水素温水を投与しました。
すると、細胞内の活性酸素が13%抑制され、水素が細胞内にも作用することが確認されました。
これによって、ダイエットやアンチエイジング、
細胞のターンオーバーに水素吸入が有効である一定の証拠が示されたと言っても良いでしょう。